配当金とパフォーマンス

ツイッタランドから、配当金と投資のモチベーションについてのコメントが流れてきました。個人的には、人それぞれでよくね?という考えなので、他人に「xxすべき」のような意見を言うつもりはないのですが、折角なので自分が考えていることを記事にしてみます。3章立てです。

  1.  目標 リスク資産の運用は定かではない未来の話ですが、目印があると取り組みやすいと考えています。
  2.  想定パフォーマンス 目標ではなく、あくまで想定しているパフォーマンスについてのことです。
  3.  配当金 結局、配当金のことはどう考えているの? 私の考え方です。

目標

将来の不労収入を得たく、年間1万ドルの配当金収入を目指して積み立て投資をしています。ゴールまでの投資期間は15年ほどになると考えていて、何とか辿り着けるのではないかなと目論んでいます。当初は具体的な額を考えていませんでしたが、続けているうちに試算できるようになりました。

なお、このブログで定点観測している私本人の米国株だけではなく、妻の投資資産や夫婦の確定拠出年金も含んでの目標です。おおよそですが、毎月12万をリスク資産(株式、投信、確定拠出年金)に入れています。

単純計算で試算してみます。実際の相場は激しい上下動があり、将来は不確定なことのため、あくまで便宜上のことです。このとおりになることはありませんのでご理解ください。

【条件】
・現在のリスク資産 1500万
・想定パフォーマンス 年間 5%
・毎月追加資金 12万
・期間 15年間

スプレッドシートで作った超単純な試算

【試算結果】
・6300万

となります。このリスク資産に対し、税引き後配当として 2% と仮定すれば年間120万となります。毎月12万をリスク資産にお金を入れた結果として年間1万ドルを期待することに、そこそこの妥当性があると考えています。

想定パフォーマンス

投資目標を、年間の配当を大きくすることにスタートしましたので効率的に株の枚数を増やすことが命題でした。そのため評価額はあまり重視していないところがありました。パフォーマンス=評価額の値動きと思ってはいたのですが、重視する配当金とは別というものです。

とは言えパフォーマンスのことです。諸々の試算しているうち徐々に気になってきました。評価額が下がっても買いに走るだけであまり悲観することはないのですが、大切なものだと。

そして配当金です。最初は微々たる金額ですからね、パフォーマンスとして無視しても影響はありませんでした。しかし投資を続けていると、配当金が積み上がってきます。2020年12月現在、私の米国株の配当率は税引き後で年間 2.6% です。よく考えると小さなパーセントではないし、十分にパフォーマンスの一部だよねと。

パフォーマンス=評価額の値動き+配当金

私はパフォーマンスの想定を年間 5% としています。数値にたいして根拠はありませんけどね。参考まで、各種ETFの年間平均リターン(過去10年間)を一覧にしました。

ティッカー※年間平均リターン(過去10年間)設定日
VYM11.80 %2006/11/10
VTI14.04 %2001/05/24
VOO14.15 %2010/09/07
VT9.65 %2008/06/24
QQQ20.33 %1999/03/10
各種ETFの年間平均リターン(2020年11月30日時点)

※ティッカーと商品名(リンク先は米国のETFサイト)
VYM:バンガード・米国高配当株式ETF
VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
VOO:バンガード・S&P500 ETF
VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
QQQ:インベスコQQQトラスト・シリーズ1

VYM が市場平均に劣っていることに対して配当金の下駄を履かせるつもりで言っているのでは決してありません。

配当金

配当金を受け取ると税金が掛かります。

企業の利益から税金を引かれ、利益から出てくる配当金に税金が掛かるという二重課税に納得はしていないのですが「取りやすいところから税金を取る」が国家の行動原理のため抗っても仕方ありません。

配当金として受領せず企業内で事業に再投資する(もしくは投資信託内で再投資する)ことに経済的な合理性があることは百も承知です。

しかしながら、私は企業の行動を信頼しきってはしていません。人間が運営する組織には、常に疑いを持つ必要があるというスタンスです。どんな優良な企業でも、です。

投資信託も同様です。投信の場合は配当金の再投資よりも、運用ミス(人的なエラーやプログラミングのミス)や運用企業の方針・償還を疑うスタンスですけど。

そのため利益から吐き出される配当金は現金で受領して懐に収めたいのです。
Show me the Money.

みんな大好き[ジェレミー・シーゲル著 株式投資の未来]より

配当金に掛かる税金は、企業を疑うためのコストと割り切っています。

その他の考えもありますが、これが配当金に対する私の最大のスタンスです。順位を付けるとこちらかな。

1.企業の行動や投信のリスクを抑えたい
2.現金を受け取ると嬉しい
3.適切なタイミングでトレード(売却)できる気がしない
4.再投資先は自分で選びたい

とは言え、あくまで「好み」の範疇です。配当金として受らないと納得できないほど強固なものではなく、経済的な合理性も大切と考えています。中途半端なスタイルですがそんなもんです(笑)

確定拠出年金の株式は投信以外を選べませんので仕方ありませんし(税金優遇制度という国策に乗ることが大切)、グロース企業の企業内再投資によるハイパフォーマンスを否定するつもりも全くありません。楽な投資をする場合に投資信託は最適だと考えていますし、先月は初めて無配企業のGDRX(GoodRXホールディングス/リンク先は企業の投資家向けページ)も買いましたし、10バガーとか憧れますし (=v=)b

でも配当金が大好きなんすよ。