MSFTへの投資

個別株への投資は大規模高配当株です。ETFでは物足りない配当金を個別株で補うイメージです。

ポートフォリオ
2018/10のポートフォリオ

ところがポートフォリオには1.7%程度の配当率であるマイクロソフト(MSFT)が含まれます(2018年10月現在)。

10銘柄の個別株でポートフォリオを完成させたいと考えているため「そのうち買いたい一覧」を作っておりMSFTは予てからリスト入りしており、いつか欲しいと考え続けていました。

ずっと株価が上昇し続けていたのでなかなか難しかったのですが、10月に入りようやく113ドルで買った次第です。

ご存知の通りこの10月は大きな調整がありました。生意気にもMSFTに手を出したのでバチが当たったのでしょう。

2018/10/5~2018/11/5の1カ月チャートです
買値に一瞬たりとも戻ってません
2017/10/5~2018/11/5の1年チャートです
ずーと上がり続けたのに買うと下がるのよ

相場観というかセンスがありません。売るほうが難しいとよく聞きますが、私は入り口すら立てていないようです。


冗談はさておき、MSFTに投資しようと考えた理由をまとめました。

なお私は雰囲気投資家です。財務分析できない虫けらですが勇気を出して記事にします。

値上げするマイクロソフト

2018年10月、マイクロソフトは企業向け製品のライセンスを値上げしました。価格調整という値上げの大人表現ですね。

2018 年 10 月 1 日より、ライセンスプログラムの価格を調整し、オンプレミスおよびクラウド製品の価格調整を行います。これらの変更により、クラウドファーストの世の中向けの価格設定のメリットが強調され、プログラム中心型から顧客中心の価格体系に移行し、購買チャネル全体の一貫性と透明性を向上させます。

Microsoft Partner Network ブログ > オンプレミスとクラウド製品の価格調整について【7/26 更新】

拡大解釈が入りますが、オンプレミスからクラウドへの移行を促進する施策として価格改定するとのこと。

オンプレの Windows Server や CAL(サーバ利用権)などが10%ほど、RDS(リモートからサーバのデスクトップに接続できるライセンス)は30%ほどの値上げです。個人的に強いインパクトを感じました。

ここで言うオンプレミスとは自分で用意したハードウェア(サーバなど)にインストールして利用すること、クラウドとはマイクロソフトが用意したインターネット上のサーバ環境を利用することです(AWSなど事業者が提供する場合は別のライセンス体系でここでは省略します)。

マイクロソフトにとってクラウドのほうがコントロールしやすいことは想像できると思います。そしてクラウドは利用料として課金されるため安定した収益となります。このようなサービス形態をサブスクリプション提供と言い、アドビ(ADBE)が Creative Cloud で成功を収めているビジネスモデルです。

よって今回の価格改定のメッセージとして、マイクロソフトのビジネスモデルに従わないと値上げ対象であると読み取れます(事実上、従いきれるものではないので単なる値上げとも言えるが)。

ビジネスの現場では

私はシステムインテグレートの仕事をしています。マイクロソフトの製品を扱うことが多くエンジニアリング対応をするし見積も作成します。

9月までに提出したいくつかの見積に影響がありました。価格改定のため修正し値上がりした見積を再提出します。

お客様の反応はいかがでしょう。私のエンジニアリング見積もりの値上げは滅多に受け入れられないのですが、マイクロソフトの値上げは「まあ仕方ないよね、避けようがないし」とあっさり通ります。

私(目の前にいるエンジニア)の代替はいくらでもいます。

しかし Windows の代替は存在しません。macOS や Linuxではダメなんです。 マイクロソフトの製品は Active Directory と呼ばれる Windows 2000 で打ち出された認証管理システムでの制御が多く、賛否あれど優れた管理性から置き換えることが出来ません。Office製品もデファクトスタンダードであり、ビジネスの世界でマイクロソフト以外のOffice製品を企業が選択することはありません。

要するに参入障壁が高いんです。比較して私のエンジニアリングの障壁は地面よりも低いということでしょう(もういいって(泣))。

ただでさえ高い参入障壁を、マイクロソフトはクラウドの Azure と絡めて更に高めてくる戦略です。オンプレミスActive Directory と Azure Active Directory の統合を進めており、近い将来 Azure Active Directory の利用が必然となる気がします。

3年ほど前のことですが、日本マイクロソフトでの社内評価基準はお客様がクラウドを「契約する」ことにはなく「使わせてナンボ」だと社員さんに聞きました。

見えていたんですね、マイクロソフトがクラウドで囲い込むということの優位性が。企業向けのソフトウェアでナンバーワンでオンリーワンの企業がクラウドで囲い込むことの優位性が。

9月に発表された新しい Windows Server 2019 は Azure との親和性を一層高めた製品となっています。オンプレミスを使っているのと変わらない自然な感覚でクラウドを利用できます。サーバを感覚だけで扱うことは通常ありませんがマイクロソフトのメッセージは伝わってきます。

マイクロソフトは新しいことは1番手ではなく2番手以降からスタートします。そして徹底したリサーチから編み出される卓越した戦略によりトップに躍り出ることを繰り返してきた企業です。

Macintosh → Windows、Lotus 1-2-3 → Excel、Netscape → Internet Explorer、Netware → Windows NT etc..

いまも AWS → Azure や vSphere → Hyper-V などいくつかの事業で虎視眈々と(いや堂々と)トップを狙っています。スマホは失敗したけど10年も経てばいつのまにかシェアを持っているかも知れません。

ユーザーが逃れられない値上げを利用したクラウドシフトが収入の安定化につながり、更に参入障壁も高くなるという魔法のような戦略をまざまざと見せつけられました。

乗るしかない このビッグウェーブに。

株主側に回ろうことです。こんな企業が50年やそこらで価値がなくなるなんて思えません。増配も続けることでしょう。

マイクロソフトの株価が割安と思ったわけではありませんが、エクセレントなカンパニーでありバフェットの「素晴らしい企業をまともな価格で買う」ことができると思いました。いつも勉強させて頂いているHiroさんのブログのコメントです。

何が言いたいかというと、現時点の取引価格が理論価値と乖離しておらず割安ではなかったとしても、ビジネスが成長して安定したキャッシュを稼ぐことができかつ適切に株主に還元している企業であれば、長期で保有すれば儲かるという事です。

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素晴らしい企業をまとまな価格で買う バフェットが伝える長期投資の極意

MSFTはバフェット銘柄・シーゲル銘柄・配当貴族・高配当というわけではありませんが長期投資に値すると判断しました。

少し前はクローズな経営姿勢から時代の潮流に遅れかけていましたが、サティア・ナデラCEOに代わり内向きな姿勢から Open Community の連携とクラウドファーストへの方向転換により見事に復活を果たしたました。企業としての柔軟性を持ち合わせていると感じます。

仕事柄からバイアスが掛かっているんだと思います。将来のことはわかりませんがまあいいでしょう。

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